プリンター組み合わせによる印刷コスト低減の考察

〜高ランニングコストの家庭用インクジェット系印刷装置と低ランニングコストのレーザー系印刷装置やビジネス用インクジェット系印刷装置との組み合わせによる印刷コスト低減〜
作成
2011/10/24 Mon
公開
2012/01/02 Mon
更新

目次

  ◎概要
  0.趣旨
  1.結論
  2.家庭用印刷装置(インクジェットプリンター/複合機)の運用コストの特徴
  3.家庭用インクジェット複合機とレーザープリンターの組み合わせ
  4.SOHO用モノクロレーザー複合機と家庭用カラーインクジェットプリンターの組み合わせ
  5.ビジネスインクジェット複合機の検討
  6.当サイトのおける印刷コストと機能のバランスの変遷
  7.まとめ

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◎概要

 時代により、印刷コストが小さくなる組み合わせは変わります。この頃(2011年下旬)の主力に売られている機器性能や機能とのバランスを考えながら組み合わせると、単独の機器で構成するよりコストが低減できます。印刷物の作成が必要な家族のいる家庭やSOHOなどで少し多めの印刷を行う環境の場合において印刷コストが小さくなる組み合わせ方法について考察しました。


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0.趣旨

 家庭用印刷装置は、カラーインクジェットプリンターを組み込んだ複合機を主力に現在販売されています。カラー印刷に主眼が置かれており、デジカメで撮影した画像の印刷(写真印刷)の他、少量の年賀状やクリスマスカードのイベントカード印刷、DVD/CDレーベル印刷などを想定しているようです。

 これらのカラーの印刷物を綺麗に印刷する能力はとても高く、低価格機を購入しても大きく不満になるようなことは少なくなっています。しかし、それと引き替えに印刷コストが高く、A4サイズ1枚辺り10円を大きく超えるのが普通です。

 写真のL版やはがきはサイズが随分小さいので1枚あたりのコストは小さくなります。その上、1年で1,000枚も印刷しないのが大部分の家庭ではないかと考えます。結果としてこの印刷コストの高さは隠れてしまいます。

 しかし、「1年で1,000枚も印刷しないのが大部分の家庭」という前提が狂うこともままあります。

 思いもよらぬ原因で印刷量が増えることがあります。このような、家庭や小規模ビジネスで印刷量が増えるときは、白黒の印刷物でも許容される事が多くあります。結果として、少量のカラー印刷と多めの白黒印刷が行われることになります。

 この場合、コスト費やして少量のカラー印刷を美しく表現する事に注力した家庭用インクジェット系印刷装置(インクジェットプリンター/複合機)には、非常に不利な状況です。印刷コストの高さが暴き出されてしまいます。

 これを組み合わせにより改善する方法を提案したいと思います。

 なお、以下でレーザー系印刷装置(レーザープリンター/複合機)と記述するときは、レーザー系印刷装置と同様に感光体を用いるLEDプリンター/複合機を含む物とします。


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1.結論

 以下で展開する内容をまとめておきます。


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2.家庭用印刷装置(インクジェットプリンター/複合機)の運用コストの特徴

 現在(2011/11/23 Wed)、家庭用に印刷機を購入する場合、家庭用インクジェット複合機が第一選択枝になると思います。

 複合機であれば印刷物周りの機能がほぼ一度に手に入る上、設置場所も大幅に節約できます。また、プリンターだけを買おうと思っても、家庭用高品位のプリンターは、ほぼ複合機しか供給されておらず選択枝が限られているという事情もあります。

 さらに家庭用インクジェット複合機には複合機ならではの家庭用機能が附加されています。スキャナで取り込んで、年賀状やクリスマスカードなどのイベントカード、DVDやCDのラベルを作成する機能が附加されています。

 このての機器は、写真等のフルカラー画像を綺麗に印刷出来るとこを重点にしていて、なおかつ少量の印刷であることを前提にしているようです。また、電源スイッチを切らずに電源コードを抜くとか長期間印刷されず放置されるとか等の手荒い扱いを受ける事を想定しているようです。この為、以下の傾向があるようです。

 小さなインクカートリッジは、同じインク使用量あたりのカートリッジの数を増やします。インクの消費増は運用コスト増に直結します。結果として、運用コストが上昇します。印刷機能だけを求めて、家庭用インクジェットプリンターを購入しても、ここは同じです。


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3.家庭用インクジェット複合機とレーザープリンターの組み合わせ





 運用コストを下げるため、量の増えやすい文書印刷を安価モノクロレーザープリンターに任せることを考えます。細々とした機能は家庭用インクジェット複合機に任せます。

 一方、安価なモノクロレーザープリンターは数万円で購入でき、家庭用インクジェットプリンターよりは高耐久です。ある程度の印刷量があれば、新たに導入する安価モノクロレーザープリンターのコストは吸収できます。

 コストを試算します。ここで試算している「コスト増が吸収できる頁数」は、モノクロ印刷物の頁数です。

インクジェット複合機+モノクロレーザープリンターのコスト計算
CANON製(家庭用)の製品で構成する場合
モノクロレーザー印刷コスト 3.9 円/頁
カラーインクジェット印刷コスト 8.7 円/頁 カラー書類の印刷コスト
印刷コスト差 4.8 円/頁
安価モノクロレーザープリンター(CANON)価格 14,350.0 LBP6200想定(注1)2011/10/24 Mon平均価格
コスト増が吸収できる枚数 2,989.6
EPSON製(家庭用)の製品で構成した場合
モノクロレーザー印刷コスト 4.0 円/頁
カラーインクジェット印刷コスト 17.4 円/頁 カラー書類の印刷コスト(注2)
印刷コスト差 13.4 円/頁
安価モノクロレーザープリンター(EPSON)価格 26,000.0 LP-S210想定(注1)2011/10/24 Mon平均価格
コスト増が吸収できる頁数 1,942.5
EPSON製(インクジェット)+CANON製(レーザー)の場合
モノクロレーザー印刷コスト 3.9 円/頁
カラーインクジェット印刷コスト 17.4 円/頁 カラー書類の印刷コスト(注2)
印刷コスト差 13.4 円/頁
安価モノクロレーザープリンター(CANON)価格 14,350.0 LBP6200想定(注1)2011/10/24 Mon平均価格
コスト増が吸収できる頁数 1,064.1

 1,000枚強から3,000枚弱のモノクロ印刷を行えば、追加したモノクロレーザープリンターのコストは吸収され、以降節約になります。このようにあまり多くない印刷枚数で元が取れます。

 また、モノクロレーザプリンタとして、初期投資が小さくなるように安価なLBP6200を例に取っていますが、LBP3300の組み合わせも十分考慮に値します。初期投資が1万円弱高くなりますが、初期カートリッジに2,500頁印刷できる物が付属するので6千円程LBP6200より有利です。ランニングコストが1枚あたり0.2円ほど安いため、これらを勘案すると12,000頁弱でLBP3300の方が安くなります。月1,000頁を越えるヘビーユーザーの場合1年以下で元が取れてしまいます。

 LBP3300は性能が地味ですが、ペーパートレイが完全に本体内に収まるので、ホコリなどの面でも有利です。さらに、最大電力が570W以下と小さいので家庭のリビングを想定したとき使いやすい特性になります。

 モノクロレーザープリンターにはコスト以外のメリットもあり、組み合わせての使用はお勧めです。その他のメリットについては次章で解説します。


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4.SOHO用モノクロレーザー複合機と家庭用カラーインクジェットプリンターの組み合わせ





 個人でもある程度の印刷枚数を見込む場合、初めからレーザープリンターの導入を考えてみる事を薦めます。特にSOHO用の小型モノクロレーザー複合機は価格の割に機能・性能が良く、さらに信頼度も高いように思います。しばらく使わないことがあった後にも問題なく印刷できるレーザー系印刷装置(レーザープリンター/複合機)の特性は、個人の使い方にとても合っていると思います。

 レーザー系印刷装置(レーザープリンター/複合機)の導入メリットを以下に整理します。

 しかし、家庭用としては不足する部分があります。

 フルカラー多階調印刷が少なければ、写真屋に依頼したり、スーパーなどの置いてある写真画質の印刷機を使う手があります。しかし、家庭内では写真印刷を筆頭としたフルカラー印刷する機会が多い上に、印刷物を見せて他人の意見を聞いたり、実際に張り出すような場での印象に基づいて変更するなど試行錯誤を行ことがあるので、自身で印刷したいことも多くあります。

 CD/DVD/Blu-rayのレーベル印刷は自身でする以外の手軽な手段が無ありません。このため、レーベルを作成してCD/DVD/Blu-rayを整理するには必要な機能です。CD/DVD/Blu-rayのレーベルの専用印刷機は、レーベル面の一部に単色の印刷を行う安価な機種か、プロ用の高価な機種しかありません。このため、家庭でリーズナブルにCD/DVD/Blu-rayのレーベルを印刷するには、インクジェット系印刷装置のレーベル印刷機能で印刷するのが現実的な解となります。

 このために、単機能のカラープリンターを追加することをお勧めします。

 この組み合わせでコスト計算をしてみます。ここで試算している「コスト増が吸収できる頁数」は、カラーもモノクロもどちらも含んだ印刷総頁数です。

家庭用インクジェットカラープリンターを足す場合のコスト計算
CANONレーザー複合機+CANONインクジェットプリンター(CANONの家庭用インクジェット複合機と比べた場合)
モノクロレーザー複合機本体価格 38,800.0 MF4570dn(注1)想定2011/10/24 Mon平均価格
インクジェットプリンター本体価格 14,000.0 iP4930想定2011/10/24 Mon平均価格
モノクロレーザー+インクジェット 52,800.0  
インクジェット複合機本体価格 25,800.0 MG6230(注1)想定2011/10/24 Mon平均価格
組み合わせシステム価格差 27,000.0  
写真用紙印刷/普通紙印刷比率 2.0 %  
カラー普通紙印刷/モノクロ普通紙印刷比率 0.5 %  
モノクロレーザー印刷コスト 3.3 円/頁  
インクジェット普通紙印刷コスト 9.0 円/頁 A4普通紙印刷コスト
カラーインクジェット写真用紙印刷コスト 17.8 円/頁 L版写真用紙印刷コスト
レーザー+インクジェット想定印刷コスト 3.6 円/頁  
インクジェット複合機想定印刷コスト 9.2 円/頁  
想定印刷コスト差 5.6 円/頁  
コスト増が吸収できる頁数 4,857.8  
CANONレーザー複合機+EPSONインクジェット(EPSONの家庭用インクジェット複合機と比べた場合)
モノクロレーザー複合機本体価格 38,800.0 MF4570dn(注1)想定2011/10/24 Mon平均価格
インクジェットプリンター本体価格 14,800.0 EP-302想定2011/10/24 Mon平均価格
モノクロレーザー+インクジェット 53,600.0  
インクジェット複合機本体価格 25,850.0 EP-804A(注1)想定2011/10/24 Mon平均価格
組み合わせシステム価格差 27,750.0  
写真用紙印刷/普通紙印刷比率 2.0 %  
カラー普通紙印刷/モノクロ普通紙印刷比率 0.5 %  
モノクロレーザー印刷コスト 3.3 円/頁  
インクジェットプリンター普通紙印刷コスト 16.5 円/頁 A4普通紙推定印刷コスト(注2)
インクジェットプリンター写真用紙印刷コスト 19.9 円/頁 L版写真用紙印刷コスト
インクジェット複合機普通紙印刷コスト 17.4 円/頁 A4普通紙推定印刷コスト(注2)
インクジェット複合機写真用紙印刷コスト 20.8 円/頁 L版写真用紙印刷コスト
レーザー+インクジェット想定印刷コスト 3.7 円/頁  
インクジェット複合機想定印刷コスト 17.5 円/頁  
想定印刷コスト差 13.8 円/頁  
コスト増が吸収できる頁数 2,017.2  

 2,000頁強から5,000頁弱の印刷を行えば、初期価格は吸収され、以降節約になります。このように実際にあり得そうな印刷頁数で元が取れます。


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5.ビジネスインクジェット複合機の検討




 EPSONには、ビジネス向けのランニングコストの安いインクジェットプリンターのシリーズがあります。

 これは、以下のような特徴があります。

 カラーの文書印刷が多い人には、なかな良い特性です。しかし、SOHO用のモノクロレーザープリンターのように家庭用としては不足する部分があります。

 単機能のカラープリンターを追加することにより、不足している機能を補うことを想定してコスト計算します。

ビジネスインクジェット複合機を使う場合のコスト計算
EPSONビジネスインクジェット(EPSONの家庭用インクジェット複合機と比べた場合)
ビジネスインクジェット複合機本体価格 54,400.0 PX-B750F想定2011/10/24 Mon平均価格
家庭用インクジェットプリンター本体価格 14,800.0 EP-302想定2011/10/24 Mon平均価格
ビジネス複合機+家庭用プリンター本体価格 69,200.0
家庭用インクジェット複合機本体価格 40,800.0 EP-904F想定2011/10/24 Mon平均価格
価格差 28,400.0  
写真用紙印刷/普通紙印刷比率 2.0 %  
ビジネスインクジェット印刷コスト 6.4 円/頁 (注)A4普通紙の印刷コスト
家庭用インクジェットプリンター写真用紙印刷コスト 19.9 円/頁 (注)L版写真用紙推定印刷コスト
家庭用インクジェット普通紙印刷コスト 17.4 円/頁 (注)A4普通紙の推定印刷コスト
家庭用インクジェット写真用紙印刷コスト 20.8 円/頁 (注)L版写真用紙印刷コスト
ビジネスインクジェット想定印刷コスト 6.7 円/頁  
家庭用インクジェット想定印刷コスト 17.5 円/頁  
想定印刷コスト差 10.8 円/頁  
コスト増が吸収できる枚数 2,633.7  

 カラー印刷が出来ますので、単機能インクジェットプリンターが補う部分はさほど多くありません。高品位の写真印刷が必要なときにはスーパーなどに設置してある写真プリント機を使うとか、CD/DVD/Blu-rayのラベルをあきらめるなど割り切れば、単機能インクジェットプリンターは必要なくなります。この場合、さらに少ない枚数で、コスト差が吸収できます。


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6.当サイトのおける印刷コストと機能のバランスの変遷

当サイトにおける近年の印刷システムの変遷

 ここ10年ほど、FAX/Copy/Printerのモノクロレーザー複合機とカラーインクジェットプリンターの組み合わせで印刷環境を運用しています。この組み合わせの考え方は、空間占有率の割に機能が多くなると言う以上に、印刷コスト低減に効果があると思います。

 以下の表が、2台体制にした頃からの組み合わせ表です。

使ってきた組み合わせ
利用期間カラー印刷用機器モノクロ印刷用機器
1996年07月〜1999年06月Canon BJC-680J無し
1999年06月〜1999年10月brother MFC-4350J
1999年10月〜2004年12月ALPS MD-5500
2004年12月〜2010年08月Canon iP8600
2010年08月〜2011年現在Canon MF4380dn

 カラーインクジェットプリンター1台体制の時には、年間10万円程度のランニングコストが発生していました。これだけのコストを前提にしてしまうと、少々の節約より、機器の導入によるランニングコスト低減も視野に入るようになり、2台体制への後押しとなりました。

インクジェットプリンターはランニングコストが高く神経質な印象

 当サイトの場合、インクジェットプリンターとの付き合いは長く、この表の以前には比較的初期のHP製モノクロインクジェットプリンターや、EPSON製モノクロインクジェットプリンターの使用経験もあります。

 初期のインクジェットプリンターは、とても目詰まりしやすいのにインクの乾きが遅いものでした。特に、普通紙として入手しやすいPPC用紙に印刷すると乾きが遅く、乾く前に印刷面に触れてしまい文字をにじませてしまった物でした。

 エプソンのPM-700C以降の各社インクジェットプリンターは、ヘッドのインク制御が微妙になり、色再現性が高く、印刷物の乾きが非常に早くなりました。この高度な特性が互換インクに再現できそうにもないように思いました。特に詰め替えインクのように外気に触れてしまう形の物は、印刷精度やヘッドのつまりなどに影響が与えないインクの品質になっているとは思えませんでした。

 外気に触れても、一部が乾いたりしないようなインクは純正インクより乾く速度が遅く、紙に触れた後のにじみ方が大きく変わるはずです。また、少量漏洩したときに液体のまま残る時間が長いはずで、インク漏れが継続して発生し影響が大きくなったり、各部に浸透したり、電子回路に影響を与えたりしそうです。廃インクタンク(パッド)の消耗にも影響がありそうです。

 反対に、純正品に準ずる乾燥速度を持っていた場合、外気に触れることで一部乾燥して粘性が高くなるか固形物が出来る可能性があります。そうすると、インク詰まりを発生させそうです。

 また、詰め替えでない互換インクの場合は、工業所有権の制約で純正品の再現度合いが低くなりそうでそこに問題が出そうです。

 互換インクの問題については、CANONは公式に、「プリントヘッドの発熱・発煙に至る事例」に言及しています。これは、純正インク以外の使用でインク詰まりにとどまらない故障を引きおこすと言うことです。またコンサルタント・テスト機関(アリオン株式会社)の公開レポートなどで問題を指摘する報告等もあります。

 これらのため、互換インク利用による印刷コスト低減の代わりに、レーザープリンター等のインクジェット方式でない方式の印刷装置との組み合わせによるコスト低減を図ってきています。

 互換インクを使わなかったとしても、インクジェット系印刷装置は月単位で使わなかった後に印刷を再開するような場合、印刷の信頼度が低いような気がします。

 FAX等の受信の場合、外出して人がいないような場合でも確実に印刷出来ないと取り返しがつかないことがあります。送付元が分からないほど印刷できていない場合、再送してもらうことすら出来ません。インクジェット複合機でFAXを受信させるような場合、これを避けるため、特に印刷する用事が無くても時々動作させるメンテナンスが必要になります。このメンテナンス操作でインクを消費してしまいます。

 なお、ブラザーの新鋭家庭用複合機(2011/12/20 Tue現在)の場合、印刷間隔が空くような時に、空気の乾燥具合なども考慮して自動的にヘッドクリーニングを行うような機能があるようです。この場合、使わなくてもインクが減っていくことになります

 この欠点はレーザー系印刷装置(レーザープリンター/複合機)にはありません。これは特にFAXを搭載した複合機では重要なメリットの一つになります。

 このように、問題の多い家庭用インクジェットプリンターをそれでも使うのは、それを補ってあまりある特性も持ち合わせているからです。

 このような特徴があるため、欠点がわかりつつも、なかなかシステム構成からなくすことができません。

レーザー系印刷装置はランニングコストが安く丈夫で印刷信頼度が高い印象

 一方、1999年6月からモノクロ印刷用にレーザープリンターを内包する複合機を組み合わせて使っています。

 レーザープリンターは寿命が長いようで、当サイトの使い方では、brother MFC-4350Jは、1999年6月から2010年8月までの11年2ヶ月使いました。全く動かないという状態ではありませんでしたが、印刷品質が低下した上、この頃の解像度の高い画像の多い印刷物の処理でエラーを出してしまうので、入れ替えを実施しました。

 当サイトの場合、レーザー複合機で半年にA4で2,000頁程度印刷します。このため、11年以上も使えばそのランニングコストの低減分は246,000円以上になります。brother MFC-4350Jは7万円弱で購入しましたが、この導入初期コストは完全に吸収できています。現在(2011/12/20 Tue)は、自動両面が標準で装備されているA4モノクロレーザープリンターが12,000円弱で購入できます。レーザー複合機でも、FAX等がない単純なプリンター・スキャナ・コピーの物であれば16,000円強で購入できますので、元が取れるまでの期間は短くなります。当サイトで今使っているCanon MF4380dnは、両面オートシートフィーダ付きFAX・プリンター・スキャナ・コピーですが60,000円程度購入できいますので十分ランニングコストの低減分で導入コストを吸収できます。

 このランニングコスト低減効果以外にも「4.SOHO用モノクロレーザー複合機と家庭用カラーインクジェットプリンターの組み合わせ」であげたようなメリットが得られますので、印刷枚数が多い方にお勧めできる組み合わせです。

溶融熱転写式プリンターは印刷速度を除けば守備範囲が広かった

 この中で、ALPS MD-5500は使い方で印字コストが大きく変化するプリンターでした。

 ALPS MD-5500は溶融熱転写式プリンターです。低コストのカートリッジを用い、モノクロで低コストインクカートリッジを使った場合、2円を切る印刷コストになります。ところが標準フルカラー印字の場合32円、写真互換印刷といえる昇華印刷を行うと、これを遥かに超えるコストがかかりました。

 印刷速度が遅いことと調子の悪いときにインクリボンの筋が出たりする問題がありましたが、退色がほぼ無く、昇華印刷時の淡い色合いの時に印刷の綺麗さと耐久性では、いまだに越える物がないのではと思えるプリンターでした。金色などの特色印刷を含んだ印刷物に近い印刷が出来、印刷下版として使いやすいなどの特徴もあり、最近(2010年5月)まで直販で販売され続けていました。

 インクリボンや専用紙の入手性が悪くなってきたので使用を止めましたが、なかなか魅力的なプリンターでした。

カラーレーザー系印刷装置を導入しない理由

 現状、当サイトではカラーレーザー系印刷装置を導入する気が全くありません。それは以下の理由です。

 消費電力の問題が解決すれば、他の問題(特にメンテナンス面での問題)を補う方法の検討に入るかもしれませんが、この部分に改善が見られない限り当サイトとしては検討の余地がないと考えています。印刷速度を制限して最大電力を抑える設定ができるようになってくるとよいのですが。


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7.まとめ

 今までの話をまとめます。

 完全に同じ機能でそろえて比較することは出来ませんでしたが、少し印刷量の多い家庭での印刷システムに関する考察例となれば幸いです。


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